令和の日に入院した母の旅立ちから今日まで

令和元年5月1日に母が独居から緊急入院。令和5年6月20日に安らかな顔立ちで旅立ちました。コロナ前の施設探し、生活保護申請、コロナ禍での入居生活で感じたこと、反省点をこれからも大切な人を支え続ける人の参考になればと思いブログを続けてます

2023-01-01から1年間の記事一覧

年末のご挨拶に今年も行きます

母とは、毎年春と冬に母方の両親の墓参りをするのがお決まりでした。祖父母は私が幼少の頃に亡くなったので、母と二人で40年以上通っていることになります。本当は・・

母の遺言

母には20年前に遺言書を書いてもらいました。 ①財産は均等に分ける ②延命治療はしない ③神戸の墓に散骨 ①は分ける財産がなく終了 ②③は希望通りに終えました。 それ以外にも二つ、口頭での遺言がありました。 「私がボケたら早く言ってね」 施設に入ってから…

旅立ちから4カ月が過ぎて

母の旅立ちから4カ月が過ぎました。 いまは平常な気持ちで日々過ごしています。 これまでは24時間365日、夜中・明け方の母からの連続電話、意味不明な留守電メッセージ、施設からの状況報告や確認事項などを気にして常に心もとない気持ちでしたが、す…

別れに共通するものは

ブロ友さんのお母様が他界された記事を早朝に読んで涙が溢れました。 介護、看取りだといつかは通る道だろうけど、4カ月前の母と一つ一つ重ね合わせて自分の感情があふれてしまいました。 私の母も酸素マスクの下でパクパクしてました。施設にいたとき、いつ…

母との思い出めぐりからの納骨

母の誕生日に納骨するつもりでしたが台風の影響で2週間ずらして神戸に戻りました。 神戸を巡った日は曇りでそれほど暑くなく、翌日の納骨日も過ごしやすかったです。 両日とも好天に恵まれたのは母のおかげです。 母とじっくり神戸を散策したかったので神戸…

高齢者との電話コミュニケーション

ブロ友さんがガラケーを交換したという記事を読んで思い返しました。 私も母には最期までガラケーをお持たせていました。3Gが来年1月に廃止されると知り、どのように交換して使い方を覚えさせるかを相当悩みました。結果的に入院してしまったので廃止だけ…

納骨の延期は亡き母の意思かも

ダブル台風の接近で東京から母を神戸に連れて帰るのが難しくなりました。 15日に帰省、17日の誕生日に納骨スケジュールをやむなくリスケ。 仏壇の母には 「雨の中の神戸散策、納骨は大変だから天気にしてね」 と再三話しかけてましたが叶わず。 そんなに帰り…

母の四十九日は

8月7日は母の四十九日。ディーンアンドデルーカのバックに母を忍ばせて、お肉大好きな母のために焼肉屋さんへ連れて行きました。 施設では薄味淡白な食事しか食べられなかったので、いつも面会に行くとお好み焼き、たこ焼きなど濃い味の差し入れを要求されま…

高齢者に大切なのは心のふれあい

ブロ友さんの面会謝絶についての記事を読んで、母のことを改めて思いかえしました。コロナ禍での母の施設での対応は本当に不可思議なもので、面会は1階の食堂のみ。居室(一人部屋)での面会ができなかったのです。コロナ対策としてはどう考えても効果がない…

役所の仕事は人が亡くなるまで

母が亡くなった日の翌日に生活保護課に行きました。本当は別の目的で行ったのですが結果的に母の報告をすることになりました。 実は母が昨日亡くなりました。何か書面手続きは必要ですか? ありません。今日で廃止します。 保護申請のときはさまざまな書類を…

神戸に帰りたいを叶えるために

母は神戸に生まれ育ちの94年の人生でした。6人兄弟姉妹の末っ子。幼少に戦火をくぐり抜け、高度経済成長、バブル、阪神大震災・・悲喜こもごもの人生だったと思います。色々あって最後は堺市の施設に入居しました。 コロナ前まではすごく楽しそうに過ごして…

母の施設訪問時のやることリスト

母が施設に入居してから、毎月1回ぐらいの頻度で母の施設を遠方から訪問していました。毎月一回程度なのでやり残しがないよう、忘れ物をしないよう下記リストを毎月作成して使っていました。 ●移動時の持ち物(自分用) 化粧品類(容量確認)、マスク、日焼…

母が安らかな顔立ちで旅立ちました。

令和5年6月20日午後9時17分 母は安らかな顔立ちで旅立ちました。 主治医から特別面会の連絡が来て病院へ行ったその日の晩でした。 これまで3回、特別面会の連絡はありましたが、私が行く度に持ち直したので主治医もびっくりしていました。さすがに今…

主治医の専門は確認すべし

施設に入居しても主治医の選任は大事です。介護認定を受けるとき、更新するときも主治医の意見が求められますし、日ごろの在宅医療、訪問看護でもお世話になります。母は若いころの無理がたたって長く腰痛、膝痛に悩まされていたので、施設に入居するときに…

思い切った引越のすすめ

ブロ友さんの記事に書かれていた「高齢者にとって大切なのは人との接触」は、本当にその通りだと思います。私の母は明るく社交的で、人との繋がりが何よりも楽しく思える人でした。コロナに感染はしなかったものの、人とのふれあいを断たれたことで徐々に母…

ケアマネージャーは誰の味方か

母が入居していたサ高住は、デイサービスが併設している大きな施設でした。デイサービスが付属しているので一カ所で完結して便利だと思い決めました。しかし本当にそれが最善だったのか、いまは疑問に感じます。 母と施設サービスをつなぐもの、介護支援専門…

母の(遠距離)介護で役立った見守り機器

母の体調は小康状態が続いていますが予断を許さない状況。入院後に2回ほど特別面会として呼び出されましたが、私が病院に行くとその都度乗り越えました。さすがというか、何とも言えない母の生命力を感じています。 最初の2年は普通の生活で、残り2年はコ…

介護施設を選ぶときの注意点

母の場合はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)でしたが、施設を選ぶときの参考としてまとめました。 ①大きい施設(部屋数)が多いほど一人にかけられる時間が少ない。 部屋数が多いから職員数が比例して充実することはないです。どこの施設もギリギリの数…

高齢者施設に入居したあとのチェックポイント

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は軽度の介護、自立支援を目的としているので基本的に看取りは対応していません。看取り対応を謳うところもありますが、よほど看護体制が充実していない限り、母の施設での経験からいえば満足いく対応は到底無理だと思…

長期入院による生活保護費の減額

区役所からは生活保護費の内訳明細が毎月届きます。今日受け取ったのは保護費変更についてのお知らせでした。本人の入院が1カ月を超えると保護費が減額されます。医療費で生活費が賄われているとの判断からです。 母の場合は退院の予定が立たないこと、退院…

高齢者施設に入居する前のチェックポイント

母の4年間の施設生活で学んだこと、そうしておくべきだったことを綴ってみたいと思います。まずは入居前の注意点です。 ●施設見学は最低でも3回。時間を変えていくべき 施設スタッフは事前に見学者が訪問する時間を知っています。だから訪問時の愛想はすこ…

施設を退去しました

病院から特別面会の連絡があり帰省しました。現在は小康状態が続いています。 万一のことを考えて親戚に連絡したのですが、驚くことに母の容態が急変する数日前に母の兄が逝去したそうです・・・迎えに来たのか・・・母が断ったのか・・意識が少し戻った時に…

一般病棟へ

病院から一般の内科病棟へ移動したとの電話をもらいました。最悪の状態はなんとか脱した感じですが、栄養状態を高めるために鼻からの経口、輸血が必要と言われました。本人の意識はあるようなので少しだけ安心しました。 一方で退院にはまだ時間がかかるとも…

点ではなく面で捉える重要性

入院してから主治医の先生から連絡がありましたがその後はまだありません。容態が悪くなる感じだと電話があるので、電話がないことを毎日願っています。 施設に入居するきっかけとなった4年前のちょうどこの時期から私自身なにも学んでいなかった。あの時も…

コロナが明けて

一昨日、母が緊急入院しました。 コロナ禍で認知症がかなり進んでしまい、床ずれ、足のむくみがひどくなり、ついには入院するしかほかなくなりました。前回の入院はちょうど1年前ぐらいでしたが、退院後に母の様子がおかしいと感じはじめたのがこのころ。洗…