令和の日に入院した母の旅立ちから今日まで

令和元年5月1日に母が独居から緊急入院。令和5年6月20日に安らかな顔立ちで旅立ちました。コロナ前の施設探し、生活保護申請、コロナ禍での入居生活で感じたこと、反省点をこれからも大切な人を支え続ける人の参考になればと思いブログを続けてます

2020-01-01から1年間の記事一覧

コロナ禍がもたらす認知症への影響

孤独に強い、孤独に耐えられる人は、何かしらの目的や目標を見つけて行動します。言い換えれば孤独を紛らわします。母は昔から創意工夫して時間を過ごし、用事を作って出かけたり、電話したりして・・

忘れることも大事

なぜ短期の記憶が定着しないのか。私なりの考えだと記憶力のキャパの問題かなと。人は成長するにつれ記憶や経験を積み重ねそれを記憶倉庫に保存していきますが、ある程度の年齢に達すると記憶倉庫の作業効率が・・

認知症の親との接し方

認知症が進むと時間の把握や計算が難しくなり、複数の事を同時にするマルチタスク機能が低減します。例えば、昼夜が逆転して午前11時と午後11時の区別がつかない、明後日とか・・・

1年が経過しての様子

明るい性格が甦ってきたのはデイサービスや食堂など他人と接する機会が増えたから。身内親族との話だけでは緊張感がないからできるだけ・・・

見守りとプライバシー

最近はペットの見守りにも使われていますが、遠距離の要介護者を見守る方法としてWEBカメラの設置があります。ネットワークさえあれば・・・

施設見学で見逃してはならないチェックポイント

施設入居にあたって本人、親族が施設見学をすると思いますが、見逃して欲しくないポイントがいくつかあります。言い換えると・・・

施設の緊急通報システムは役に立つのか

病院では、医療看護という目的のためボタン押すと数秒以内に100%応答してくれますが、母のサ高住では押しても応答してくれるとは限らない。通報を無視されることも普通にあり・・

主治医はどうやって探す?

サ高住に入所することを決めたとき、主治医について施設担当者と話をしました。訪問診療として内科、歯科、精神科の先生がいたのですが、整形外科はなかったので近所の先生について質問したところ「分からない」・・

高齢者に必要なのは何科の主治医?

高齢者のかかりつけ医として多いのは内科、整形外科、泌尿器科です。まだ足腰が元気なうちに、早めに整形外科に受診することをおすすめします。母は若いころの仕事の関係で腰を痛め・・

高齢者に処方される薬は本物?

かかりつけ医とは気軽に相談と診察をしてくれる身近なお医者さん、主治医を指します。 母にも引っ越す前の地で整形外科と内科医の先生がいましたが、母の入院に至る顛末を考えた限り相性はよくなかったと思います。特に・・

サ高住生活のはじまり:オムツ編

母がサ高住に入所して、真っ先に困ったことはオムツ対応でした。入院生活をはじめてからオムツ(いまはリハビリパンツとも言います)を着用し、病院が24時間交換してくれたので意識していませんでしたが・・

引越手続き:退去編

長いような短いような20年間には悲喜こもごもがあり、すべてが思い出として残っています。母との外出、最後に一緒に出かけたのは2年前の四国旅行でした。いま思うとこのときすでに体調が・・

引越手続き:生活保護申請編

母の施設での入所手続きを終え、翌日は区役所での転入手続と生活保護の再申請(移管手続き)でした。事前に転出証明書をもらっていたので転入先の窓口で申請するだけのはずでしたが・・

引越手続き:入所編

施設に到着して最初に迎えてくれたのは、サ高住施設の女性サービス長さんでした。着いたときはとても緊張の面持ちでしたが、お昼ご飯の時間だったのでそのまま食堂に連れていかれました。遠くから見てると母の現状をヒアリング・・

引越手続き:退院編

母の施設入居日、退院の日がきました。3か月間、リハビリと食事のとき以外はベットで真っ白な天井を見続けていた日々に終わりがきました。体調はまだ万全ではなかったけど、90歳の体で懸命にリハビリを続けここまで来れたことは、母の強靭な精神力と生きた…

引越手続き:引っ越し業者編

引越業者は施設からの紹介でしたが、残置処分は引っ越し代の代わりとして保護費から別途出してくれることになりました(管轄内の引っ越し費用は支給されますが、管轄外へは代わりに・・

引越手続き:生活保護移管編

母は公団住宅に住んでいたので管理会社に退去日を報告しなければいけないのですが、それと同時にしなければいけないのが生活保護の移管手続きでした。移管とは・・

引越日の決定

母は膝と腰の痛み以外はいたって健康だったので、その当時は回復期リハビリテーション入院という日常生活活動(ADL)の向上、寝たきりの防止、家庭復帰をめざすリハビリ生活が中心でした・・

施設担当者との面談

施設の入居を決めてから2週間ぐらいして施設のケアマネージャーが母の面談に来られました。本人の容態と生活環境をヒアリングし、入居させて大丈夫か、入居後どのように対応するか等を検証するためです・・

3回目のサ高住を見学してみて

紹介センターの担当者と一緒に見に行ったサ高住の同系列の施設を見せてもらいました。昨年末の新築なので外観設備は新しく、敷地も広いので室内空間に余裕があって安心できました。個室部屋も日差しが入り明るくて良い感じでした。ただ・・

2回目のサ高住見学をしてみて

後々理解できましたが、こういった施設職員の対応、特に初回は、入居判断の際に大きな目安となります。職員の表情が暗い、対応に余裕がない、職員同士の仲が悪い、こういうところは、どんなに施設が新しく、豪華であっても、絶対に避けるべき・・・

はじめて介護付き有料老人ホームを見学してみて

高住の次に見学したのは、隣接県の駅から徒歩で10分の介護付き有料老人ホームでした。介護付きホームは、自立支援を目的とする一般的なサ高住と違って、24時間の介護サービスが提供される施設です。重度の介護が・・・

はじめてサ高住を見学してみて

通常の賃貸住宅だと貸主が万一のことを考えて高齢者世帯、特に独居することを敬遠しますが、サ高住は高齢者(要介護者)向けの賃貸なので門前払いされることはありません(保証人の問題はありますが・・・

老人ホーム紹介センターとは

母の施設探しで困っていると聞いて病院のソーシャルワーカーさんが老人ホーム紹介センターのパンフレットをくれました。紹介センターとは・・

いまどきの老人ホームとは

要介護3の認定なら入所費用を抑えられる特別養護老人ホーム(特養)に入れるのですが、それ以前に決断しなければならないことがあり・・・

母の将来を決める介護認定調査

介護認定の変更申請をどうにか終えて、待ちに待った認定調査の日がやってきました。病院のソーシャルワーカーには「入院していると認定が一気に上がるので、いまの要支援1から要介護1まで上がるかも」と言われ・・

介護老人保健施設の存在意義

ソーシャルワーカーのSさんから紹介してもらった介護老人保健施設ですが、思い描いていたイメージとかなり違いました。気を取り直して向かった2件目は駅近にある新しい施設。1件目のときと同じく、まずは母についての問診、生活環境、精神面などのインタビ…

介護老人保健施設の怪

最初に見学したのは病院に隣接する老健施設でした。築年数はそれなりでしたが中は綺麗でそれなりに清潔感がありました。挨拶のあと施設担当者から母の病歴、健康状態、精神状態など細かい質問がありました。母は90歳の割には大きな持病がなく、精神状態も安…

介護老人保健施設(老健)の紹介

ソーシャルワーカーのSさんに、母がつぶやいた【退院後の不安】を話しました。退院してからの独居生活は、もはや現実的ではないことが明白だったので、施設入所についての相談でした。そこで紹介されたのが介護老人保健施設(老健)でした。介護老人保健施設…

介護認定の変更申請

母は、私が病室へ行くたびに「いつまでここにいられるのか」を聞くようになりました。私が実家を出て母が独居になってから10数年あまり。どんな時も負けん気の強い、愚痴を言わなかった人が、初めて漏らした弱気な言葉。これはだめだと・・