令和の日に入院した母の旅立ちから今日まで

令和元年5月1日に母が独居から緊急入院。令和5年6月20日に安らかな顔立ちで旅立ちました。コロナ前の施設探し、生活保護申請、コロナ禍での入居生活で感じたこと、反省点をこれからも大切な人を支え続ける人の参考になればと思いブログを続けてます

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

介護老人保健施設の存在意義

ソーシャルワーカーのSさんから紹介してもらった介護老人保健施設ですが、思い描いていたイメージとかなり違いました。気を取り直して向かった2件目は駅近にある新しい施設。1件目のときと同じく、まずは母についての問診、生活環境、精神面などのインタビ…

介護老人保健施設の怪

最初に見学したのは病院に隣接する老健施設でした。築年数はそれなりでしたが中は綺麗でそれなりに清潔感がありました。挨拶のあと施設担当者から母の病歴、健康状態、精神状態など細かい質問がありました。母は90歳の割には大きな持病がなく、精神状態も安…

介護老人保健施設(老健)の紹介

ソーシャルワーカーのSさんに、母がつぶやいた【退院後の不安】を話しました。退院してからの独居生活は、もはや現実的ではないことが明白だったので、施設入所についての相談でした。そこで紹介されたのが介護老人保健施設(老健)でした。介護老人保健施設…

介護認定の変更申請

母は、私が病室へ行くたびに「いつまでここにいられるのか」を聞くようになりました。私が実家を出て母が独居になってから10数年あまり。どんな時も負けん気の強い、愚痴を言わなかった人が、初めて漏らした弱気な言葉。これはだめだと・・

母の診断結果

東京に戻り令和での仕事が始まりました。心臓と大腸の検査結果は電話で教えてくれると言われたのですが、直接聞きたかったので週末にまた戻ることにしました。それ以外でも、母の住宅が大規模修繕の時期にあたり、いろいろな調整のために帰らざるを得ません…

頑張る母

世間は令和の日にちなんだ超大型連休の真っ盛り。メディアはお祝いムードを盛り上げていました。心情的にはそれどころではなかったのですが、大型連休のおかげで仕事が休みとなり、おかげで母の側にいることができました。本格的な検査は連休明けになると言…

医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)との出会い

病室で声をかけてくれたのは、病院のソーシャルワーカー、Sさんでした。Sさんは、医療機関における福祉の専門職で、病気になった患者や家族を社会福祉の立場からサポートしてくれる人です。例えば、医療制度の活用方法の提案、入退院の調整、カンファレンス…

初めての入院

急いで家に帰り、病院から渡された持ち物リストを見ながら準備をしました。まだ検査段階なので必要なものはそれほど多くはないものの、どこに何があるのかを把握するのに時間がかかりました。母は80代後半になってからは部屋で寝ていることが多く、食べると…

検査入院からの即入院

母は令和の日に入院しました。早朝にタクシーで向かいましたが世間は祝日ムードで病院内も静かでした。診てくれた先生は40代ぐらいの気さくな男の先生で、病状を見たあと総合的に検査してくれることになりました。独居であなたも近くにいないのなら入院させ…

介護認定が切れてる?

母が80代半ばのとき、独居を心配して、民生委員さんが介護認定を受けるよう母に話していたことがあります。その時は要支援1という自立を前提にした、ランクとしては一番低い介護認定を受けました。しかし・・

入院までのいきさつ

母はいまサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に入居しています。 介護度の高い高齢者が多く入居する有料老人ホームと異なり、主に介護認定が自立、要支援、要介護度の低い高齢者を受け入れています。施設の違いや詳細は・・

高齢者の心の声を聴くには

私の実家は阪神淡路大震災で被災。ほどなくして住めなくなったので区外の震災復興住宅に引っ越しをしました。母が70歳、私が30代。母はこの頃から持病の膝と腰の痛みに悩んでいたと思うのですが、勝気な性格なので健康について私にはあまり話さなかったです…

介護離職しなかったのは

私も母も生まれは関西なのですが、私は仕事の関係で関東圏に住んでいます。母は私が大学を卒業したころに父と離婚しました。私が働きだしてからは私が母の面倒をみるようになったので、私が関東に引っ越すまでは同居していました。引っ越してからは高齢の階…

このブログを開設した理由

私の母は戦前生まれ。数少ない戦時生活を生き抜いてきた人です。人に頼ることを好まない、何でも自己解決するタイプで、男勝りの性格の持ち主。どんな苦難も必ず乗り越えてきました。しかし、2019年5月1日、令和の日に入院することとなった人生最大の…